

第72回長浜盆梅展は2023年3月12日(日)をもちまして、無事に閉幕いたしました。たくさんの方にご
第72回長浜盆梅展が令和5年1月8日(日)より開催中です。会期中、今回で11回目となる盆梅展フォトコ
ミニ盆梅づくり体験 ~自分だけの特別な盆梅を作ってみませんか?~ 好きな鉢を選んで、梅を剪定。
花の咲き具合や混雑状況の確認にぜひご活用ください。 気軽に盆梅展の雰囲気を味わいたい方もどうぞ!
入賞者には賞金5万円をはじめ、ホテル宿泊券・食事券、地域特産品など
豪華賞品をプレゼント!全20種の賞で約28点の賞品をご用意。
※やむを得ない事情により、賞品は予告なく変更となることがあります。
長浜盆梅展ホームページで発表。入賞者には直接通知。
※入賞者以外への通知はいたしません。
結果を知りたい場合は、当会へご連絡ください。
片岡 司氏
1977年奈良県生まれ。
スタジオアジュール代表、(公社)日本写真協会(JPS)会員、ニコンカレッジ講師、オリンパスデジタルアカデミー講師、カメラ店写真セミナー講師、大手家電量販店の社員勉強会講師など
【スタジオアジュール】
奈良県橿原市に本店があり、撮影業務をはじめとして写真に関する様々な業務を実施。その中でも、写真教室に特に力を入れており、現在では奈良県以外でも大阪市と神戸市、広島市でも写真教室を開催。カメラとフォトショップを使用して、自由自在に絵を創作するという、今までにない表現方法をとっています。
【募集題材】2023年開催の第72回長浜盆梅展の風景 【応募資格】どなたでも応募できます。
お客様から取得した個人情報は公益社団法人長浜観光協会が取得し、本企画の当選通知および賞品の発送に使用いたします。
それ以外の目的ではお客様の個人情報を利用することはございません。
公益社団法人長浜観光協会
長浜市、長浜市議会、長浜市教育委員会、長浜商工会議所、朝日新聞大津総局、毎日新聞大津支局、読売新聞大津支局、中日新聞社、京都新聞、浜湖月、北ビワコホテルグラツィエ、Hotel & Resorts NAGAHAMA、旅館紅鮎、須賀谷温泉、ホテルYes長浜駅前館、グリーンホテルYes長浜みなと館、ロテル・デュ・ラク、琵琶湖汽船
盆梅展の終了は、次回の盆梅展のスタートでもある。
今年、お客様に鑑賞された盆梅を、管理圃場へ移す作業から始まる。一鉢ずつ、竹やロープで厳重に補強し、会場外へ運び出すのだが、大きい盆梅では15人がかりの大仕事である。
お客様から「盆梅は展示が終わると、畑に戻して管理するのですか?」と聞かれることがある。
樹勢が弱くなった木は、地植えにして回復をさせることもあるが、基本的には一年中鉢で管理を行っている。鉢で管理している盆梅も、約3年に一度、鉢から鉢へと植え替えを行う。それは、長年同じ土に植えられていると、土が固くなって水はけが悪くなったり、根が長くなり過ぎて水はけが悪くなるからである。植え替えのタイミングは、盆梅一つ一つの様子を見て判断する。
植え替えの際、最も重要な要素が土である。盆梅に用いる土は、水持ちや水捌け、肥料持ちが良くなければいけない。そのため、材料となる赤玉土と砂の配合、砂粒の大小の配合など、十分考慮して植え替えを行っている。
植え替え同様、移植も梅の木には大切な作業である。移植は、盆梅デビュー前の地面に植えられている梅の木を、3〜5年に一度、地面から掘り起こして、根を縮め、再び地面に植える作業である。通常、梅の木は、盆梅デビューするまでに約10〜20年の歳月がかかる。この間、数回にわたり、移植が行われる。落葉する11月末から根の動き出す2月までに行う作業である。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ともいわれるように、梅は美しい枝ぶりを保つためには、剪定が欠かせない。梅の花は、翌年に同じ枝に咲くことはない。咲き終わった後の枝をそのままにしておくと、翌年新芽は出るものの、樹形が崩れる。そのために剪定を行い、形を整えていく。その方法は、枝の根元から花の咲いていたところを2カ所ほど残して切っていく。長浜盆梅展では、展示の終わった盆梅から、剪定作業をおこなっている。
盆梅の育成には肥料や消毒も欠かせない。
月に1回、4月から6月と9月、10月の合計5回肥料を与える。美しい花を咲かせるためには、木が十分な力を蓄える必要があるのだ。また、月に1回、病害虫の予防のために消毒を欠かすことができない。
水やりの回数や量、時間帯は季節によって変化する。通常、水やりは朝方におこなうが、夏場には朝と昼の2回、気温の高い時期などは葉が焼けるのを防ぐために、夕方葉に水を掛けることもある。冬場は2〜3日に一度、盆梅の状態を見ながら水量を決めてから水をやる。基本的な水やりが最も大切で、かつ難しい作業である。
紗掛けとは、ネットを掛ける作業のこと。鉢植えの梅は、4月から5月にかけて遅霜から新芽を守るためにネットを掛ける。また、7月の梅雨明けから9月にかけては、直射日光を避けるため、遮光ネットで葉を保護する。
花が咲き終わって伸びた新しい枝を適当な長さに整える。新芽が約15㎝ほど伸びて葉が10枚程度ついた箇所で、指で新芽の先を摘む。盆梅の形を概ね整えていく作業である。
12月中旬、いよいよ盆梅展準備のため搬入が始まる。大きいもので高さ3m近く、重さ750㎏ほどある盆梅を一鉢ずつ抱えて搬入するため、30人余りの大仕事である。鴨居に枝が触れて折れないよう、花芽を落とさないよう細心の注意を払わなければいけない。
期間中も開花に合わせ、早咲きから遅咲きまでローテーションで搬出・搬入を繰り返し、展示していく。
1月〜3月の期間中は、展示品の水やり、温度・湿度の管理など会場での作業に加え、展示品の入れ替えや咲き終わったものの剪定を行う。
美しい花が咲いて香りが会場に満ち、多くのお客様が盆梅を愛でられるのを見ると、一年の苦労が報われ、誇らしげに感じることができる。
長浜盆梅展の盆梅を、永く美しく健康に育てあげることもさることながら、盆梅展の新しい顔を探すことも大切な仕事である。わび・さびのある梅の古木・巨木を探し求め東奔西走している。盆梅展のお客様や、近郊・遠方の方から「家にある梅を盆梅展で使わないか」と声を掛けていただくことがあると、直接訪問し、梅の木の状態を見る。お譲りいただくことが決まると、掘り起こして管理圃場へ植え込む。
10年後、20年後の盆梅展が、さらに見応えあるものになり、お客様に喜んでいただけることを願う限りである。
明治20年、明治天皇の京都行幸に際し、当地の富豪・浅見又蔵氏が行在所として建設しました。慶雲館の名は、初代総理大臣の伊藤博文公の命名と伝わっています。
25周年を記念して造られた壮大な庭園は、近代日本庭園の先覚者と呼ばれ、平安神宮の神苑(庭園)など多くの名園を手がけた京都の庭匠、七代目小川治兵衛の作。国の名勝に指定されています。
毎年3月下旬から12月上旬まで一般公開しています。